高齢者が増え若者が減っている建設業界の現状
日本の建設業の就業者数は1997年をピークに減少を続け、中でも29歳以下の若い層の割合は2014年の時点で10分の1(約11%)まで減少しています。一方で、55歳以上の割合は3分の1(約34%)になるまで高齢化が進み、このままいけば、単に働き手の不足というだけでなく、大工や左官などの伝統的職種の技術継承が困難になると懸念されています。

建設業就業者の高齢化の進行

建設業就業者は、55歳以上が約34%、29歳以下が約11%と他産業と比べ高齢化が著しい。
建設業の生産体制を将来に渡って維持していくためには、若年者の入職促進と定着による円滑な世代交代が不可欠である。

建設業就業者の高齢化の進行

資料出所:総務省「労働力調査」

ミャンマーの若者たちに日本の技術を伝える
ミャンマーからやってきた若者たち

ミャンマーからやってきた若者たち

こうした人材難に対応するため、私たちは新しい取り組みを開始しました。それが2016年4月にスタートさせた「海外実習生受け入れ事業」です。現在の対象はミャンマーの若者たち。日本の木造建築や金物工法の技術を伝えることを主眼に、住宅関連分野で戦力となれる独自の実習内容を確立しています。実習生は、社内のトレーニングセンターで基礎技術教育やOJTなどの技能訓練を受けたのちに現場に配属されます。さらに就労期間終了後には、ミャンマーでの活躍の道が開けています。
ミャンマー・ヤンゴンで建築技能訓練を運営
ヤンゴンの建築学校での実習風景

ヤンゴンの建築学校での実習風景

海外実習生受け入れ事業を通じてミャンマーとの絆を強くした私たちの人材育成の取り組みは、現地で独自の建築技能訓練を運営するまでに進展しています。弊社では、日本の住宅建築現場での即戦力養成のための「建築職人養成プログラム」を開発。日本のプロの大工が監修した実技指導により、建て方工事を中心にプレカット材を組むことができるレベルにまで育て上げます。現場作業中の声がけを日本語で統一したり、安全衛生・5Sの授業も理論と実践セットの反復訓練方式で実施するなど、日本と同じ環境で学べるのも大きな特徴です。さらに次のステップとして、ボード、断熱材、サイディング、サッシなどの造作技術を学ぶための実習体制も構築して、現場で役に立つ人材の裾野を広げていきます。
日本での教育の手間と時間を事前に解消
ミャンマーでの人材育成は、「建築技能訓練事業」として、日本の人材難対応の一手となり始めています。一般に、建設業界では実習生を中心に外国人の採用を増やしていますが、現場の戦力になるまでの教育に手間と時間がかかり、採用効果がすぐに現れません。即戦力となる訓練をミャンマーで受けてきた実習生なら、日本での教育の手間と時間を事前に解消することができ、この事業への期待が高まっています。
安全教育

安全教育

建て方の実習

建て方の実習

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